アメリカの歯科教育を受けて気づいた点、それは日本の歯科臨床教育が弱いところです。歯科医師は患者様を治療する、それには知識だけではなく、技術も重要です。学会や勉強会で新しいことや様々な知識を獲得できても、臨床と知識との結びつきがうまくできない。また同じケースでも患者ごとに違う臨床判断が求められる。このような問題点の解決は、現時点で一番理想的な治療方法を行うことです。ただやみくもに診療や治療を行い経験だけを得ても、理想的でない治療法が上手くなるだけとなります。理想的な治療法を学び、知識と臨床とをリンクさせる教育法が歯科医師に求められていると考えます。